職人歴:
30年
職人になったきっかけ:
自分で自分の家を建てたかったから。
26歳の時に実家を一人で建てました。一番思い入れのある部屋は和室。
仕事をしているうえでのこだわり:
和室は洋室に比べ、良し悪しがはっきりわかるので、和室を作る時は気合いが入る。
親方から、寸法だけにとらわれず「目を鍛えろ」という事を教わった。
どんなに寸法通りに作っても。木の癖を見極める目がないと「間」の悪い部屋になってしまう。
「間」を見る目と、木の癖を見極める「目」をしっかり養うことが大事!
思い入れのある道具:
八寸ノコ。
菊の文様の真ん中に「石」と書いてあるノコを愛用していました。
鋼のノコは硬くて、無理をすればすぐに割れてしまうけれど、
何度も研ぎ屋さんに研いでもらってずっと使っています。
研ぎ屋さんが引退してしまったので、今は使っていませんが去年までの大事な相棒でした。
大工になって嬉しかったこと:
やっぱりお客様の喜んだ顔を見ると嬉しい。
自分が親方になる前からのお客様が今でも声をかけていただけるのは、財産だなと思う。
自分の知識を伝えて、現場を任せてきた弟子が独立したとき、巣立っていく寂しさもあったが、
一人前になってくれたという嬉しさが大きかった。
アルファホームから一言:
男気あふれる、まさに「親方」な大工さんです。
取材をさせてもらった時も、丁寧にいろんなことを教えてくれました。
職人さんたちからも、アルファホームの社員からも、頼りになる兄貴的存在で慕われています。